初期研修医の記録

twitterではふざけたことしか言わないので、真面目な方の話。

35歳の医師

 

 

すげーどうでもいいんですけど、35歳の医師ってどう思います?

ペーペー?若手?ベテラン?

僕ぐらいのひとにとってはちょうど指導医がこの層が多いんじゃないかなーと思います。

 

 

世代によって最適な生存戦略は違います。

年金、保険、これからの見通し...

僕らとは10年生きる時代が違います。

もっと上の世代からしたら一括りでしょうけど....

 

上の世代で通用した最適戦略が僕らにも通用するとは限りません。よく教授クラスが

『学位は取らなきゃ〜』

みたいな事をさも当たり前のように言いますが、別に悪意があるわけではなく、それは彼らの最適です。

 

 

彼らの時代には、そもそも医師になる人間は金があり、大学でキャリアを積んでいくことに希望が持て、保険制度は危ないけれど自分たちが生きているうちに崩壊することはないと思えたのでしょう。

 

僕らは違います。患者の絶対数も20年後には減るだろうし、大学に金が無いことはわかり切っている、保険制度だって保つのかわからない。色んな人が医者になり、そもそも安定して稼げる職が他に思いつかないから医師になった人だって多いでしょう。僕がそうです。

学位、専門医、そもそも医者として働く事...10年世代が違えば戦略はガラッと変わります。

もちろんスキルを磨くことはどの立場でも重要でしょうが、医学、医療だけに専念!が正義の時代は僕らの途中で終わってしまうんじゃないかなと思います。

 

僕が10歳年上だったなら専門医取って勤務医やって...で逃げ切れたかもしれません。

指導医クラスが勧める『真っ当な生き方』はこれでしょう。

 

 

 

 

印象論だけの記事ですけど、どこまでの世代が勤務医一本で逃げ切れるかが分からないから仕方がない。専門医とってその先...のキャリアパスなんてまだ誰も知らないのだから。